京都一周トレイル:東山・伏見深草ルート 美しい竹林を味わう
2024年3月26日(火)
伏見深草ルートは、伏見稲荷駅から伏見稲荷大社まで約10kmを歩くルートです。ここを歩くのは今回2度目ですが、とにかく竹林が美しい。手入れの行き届いた竹林を見ると心が洗われるような気がします。また、桃山城公園、大岩山からの眺望、伏見稲荷など、10kmの間に見どころもたくさんあり、さまざまに景色が変わるので飽きることなく歩けます。京都一周トレイルの中でもとっつきやすいルートでおすすめです。
ルート
京阪・伏見桃山駅を出たところに起点の道標F1が立っています。そして、伏見稲荷の奥社近くに終点F35(東山2-2でもある)があります。今回は、F35から伏見稲荷駅(東山1)まで歩き、ゴールとしました。距離9.5km、累積標高差360m、標準タイム3時間40分ほどの行程です。
トレッキング記録
伏見桃山駅~桃山御陵(道標F1~F5)
伏見桃山駅の前にこのルートの起点となる道標F1が立っています。今日はここを12時半にスタート。まず桃山御陵に向けて歩き始めます。途中、左手に御香宮神社があります。安産・子育ての神社だそう。神社の先の踏切を渡り、しばらく行くと桃山御陵が見えてきます。ここには明治天皇が葬られています(明治天皇のお墓は明治神宮ではなかったんですね)。御陵内は緑にあふれています。静寂で神聖な雰囲気もあいまって、穏やかな気持ちで歩けます。
伏見桃山城~大岩山麓の竹林(F6~F15)
桃山御陵を抜けると伏見桃山城運動公園の駐車場入り口に着きます。伏見城跡地にできた公園ですが、現在の天守閣は昭和になって建てられたもの。秀吉・家康が建てた城は桃山御陵の敷地にあったそうです(参考:伏見城(フィールド・ミュージアム京都))。運動公園を抜けるとすぐに伏見北堀公園の前に出ます。伏見城の外堀を囲むようにつくられており、お堀の地形を生かした凹凸ある地形が楽しめる公園です。近所の公園を散歩しているような、のんびりした気分で歩けます。
公園を出ると住宅地に出るのですが、そこで大名屋敷の跡地に出くわします(道標F12)。伏見は歴史の街、伏見桃山駅の反対側には坂本龍馬ゆかりの「寺田屋」もありますし、トレッキングと歴史探訪を組み合わせるのもおすすめです。私も1回目に歩いた際は、午前中に寺田屋~伏見の酒蔵をめぐり、商店街でお昼を食べてから歩きました(参考:【京都・伏見】とっておきの京都プロジェクト(京都観光協会HP))。
大岩山展望所~大岩神社(道標F16~F21)
砂利道を入っていくと早速、きれいな竹林が見えてきます。その後、坂道をしばらく登り展望所へ。展望所にはベンチや花壇が整備されており、京都から大阪まで望むことができます。この日は朝から降っていた雨が展望所あたりで止んでくれました。
花壇の奥に下りの山道があり、これを進んでいくと大岩神社の参道につながります。雨上がりの参道は雨水が流れ、石段はちょっとした滝状態に。慎重に歩きます。
山道を下ると堂本印象の石鳥居。堂本印象といえば堂本印象美術館の建物が思い浮かびます。その後、池のわきを通り竹林を抜けると大岩神社参道の入口に到着。ここからしばらく街歩きです。
街中を歩く(道標F22~F31)
大岩街道からまた住宅地を歩きます。とはいってもここは京都、住宅地の中に仁明天皇陵だとか十二帝陵(1304~1617年の間の12人の天皇の陵)だとか歴史的文化財が至るところに。
大岩神社の入り口を出て大岩街道を横断したあとの道標F22は街灯の柱の陰で見逃しがちです(前回も探してしまった)。その後のF23もすぐに出てこないのでちょっと不安になるかも。
伏見稲荷(道標F32~F35~道標1)
この先から観光客とすれ違うようになります。特に稲荷大社より奥は外国人観光客が多く散策しており、道を聞かれることも何回かありました。こちらも旅行気分を味わえるし、やり取りも楽しいものです。
この辺は筍の生産地とのことで、とてもきれいに手入れされており、最高の竹林です。途中、道を間違えて行ったり来たりしたのですが、むしろ竹林の美しい風景を長いこと楽しめてよかったと思うくらいです。
伏見稲荷といえば、いうまでもなく千本鳥居。でもすごい人なので、伏見深草ルートの終点道標F35からは、なるべく人込みの少ない道を使って表参道へ。せっかくなので東山コースの起点、伏見稲荷駅の道標1まで歩き、本日のゴールとしました。(おわり)