【Day41】稜線が美しい武尊山 百名山ですが、隠れた名山を見つけた気分になりました
登山日:2023年11月3日(金)
3連休の初日に、車で日帰りできる範囲でまだ紅葉も楽しめそうな山に行きたい、でも男体山や谷川岳は混みそうだし、、、と探していて目に留まったのが武尊山(ほたかやま)です。
「すばらしい展望を持ち、初夏~夏は花々に彩られる魅力的な山でありながら、百名山のなかでは知名度が低め(https://yamap.com/mountains/170#mountains-id-basic-infoより)」とのこと。確かに、私はまずこの山の読み方が分かりませんでした。。。群馬あたりにこんな漢字の山があったな、程度の記憶しかなかったので、さっそく調べてみました。すると、2000m級の峰が馬蹄形に連なり稜線が美しい、山頂からは360度のパノラマ、ブナの黄色が絶景、等々とても魅力的な山ではないですか!
ですが、群馬県内ではツキノワグマの生息密度が高い山、でもあるそうで、調べてみると確かに直近での目撃情報も多い!なので、クマ鈴を1つ買い足して2個装着して臨みました。
ルートも初級者向けから上級者向けまで幅広くありました。その中から今回は、武尊神社(裏見の滝駐車場)から武尊山、剣ヶ峰山の順に歩くルートで行くことに(山のグレーディングでは、武尊神社から剣ヶ峰山→武尊山のルートが4C)。
歩いてみると、クサリ場・ロープ場も多く初心者向けとは言えないルートでしたが、稜線にたどり着くとトップ写真のような風景、行く先を見ながら歩けるし、眺めを遮られることのない360度の展望で、とても気持ちよく歩けました。すれ違いはあるものの自分のペースで歩けますし、山頂もにぎわっていましたが混み合うほどではなく、のんびりできました。そもそも武尊山を知らなかった私にとっては、隠れた名山を見つけた気分で、すっかり気に入ってしまいました。
(トップ画像は、沖武尊山頂付近から撮った剣ヶ峰山です)
武尊山の情報
沖武尊(2,158m、最高峰)、中ノ岳、前武尊、剣ヶ峰山など2000mを超えるものだけでも6峰あり、峰々が馬蹄形に連なった山です。山名は日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の東征伝説にちなむものとのことで、沖武尊山頂を少し下ったところと前武尊山頂に日本武尊の像が立っています。
冬は雪山登山も人気で、川場スキー場のリフトを利用でき、雪山初心者にオススメとのことです。登山歴1年の私はまだ雪山に登った経験がないので(残雪の高尾山をチェーンスパイクを履いて歩いた程度)、今度はぜひ冬の武尊に登りたい! でも無雪期の登山しかしらない私にはまだハードルが高いので、まずは雪山登山の講習を受けようかと思案中です。
(武尊山の雪山登山についての参照サイト:川場スキー場公式サイト)
アクセス
関越自動車道・練馬IC ~ 裏見の滝駐車場:約165km、約130分
(練馬IC~水上IC:141km、約90分 → 水上IC~裏見の滝駐車場:24km、約40分)
駐車場
武尊神社・裏見の滝駐車場
料金:無料
収容台数:30~40台
設備等:トイレ有、登山ポスト有
トイレの前には流し台が設置されています(飲用水ではありません)。駐車場からは、「裏見の滝」まで歩いてすぐです(裏見の滝の参照サイト:みなかみ町観光協会公式サイト)。
武尊沢林道終点駐車場
料金:無料
収容台数:10台弱
設備等:トイレ無、登山ポスト無
裏見の滝駐車場からさらに林道を1kmほど走ったところにあります。地上高の低い車で行くとお腹を擦るかも。
トイレ
裏見の滝駐車場にトイレがありますが、これ以降、武尊山~剣ヶ峰山のルートにはありません。
駐車場のトイレは、きれいに管理されています。私が下山したときに管理人の方がちょうど清掃されていました。無料ですが、募金箱があったのでお礼に入れさせていただきました。小屋になっていて、トイレの正面に広めの流し台が設置されており、水道の蛇口が2つあります。ただし、飲用水ではないそうです。
登山バッジ
登山バッジは道の駅みなかみで購入。売店はお土産物が充実していました。軽食コーナーもあって食事もできます。
ルート
裏見の滝駐車場から沖武尊→剣ヶ峰山の順に歩くルートです。山のグレーディングでは、剣ヶ峰山→沖武尊の縦走が4Cです。
山行記録
駐車場には朝6時頃に到着、車の数はまだ10台弱、でもその後続々と到着し、7時前には舗装されたトイレ側の駐車場は一杯に。下山時には未舗装側にも10台程度とまっていたので、「百名山の中では知名度低め」とはいえ、やはり日本百名山、人気がありますね。
車の中で軽く朝食をとり、トイレに行ってからスタートしました。駐車場の登山口から40~50分、林道を歩きます。途中に武尊神社があるので、ここで安全祈願のお参り。30分ほど歩くと林道終点駐車場に達し、さらに15分ほど歩くと分岐点、ここから武尊山方向に歩きます。
分岐から1時間ほどで避難小屋の標識があり、さらに1時間ほど登るとクサリ・ロープ場が続きます。実は、ここを下るのがちょっと怖そうだったため、武尊山→剣ヶ峰山の順路にしたのでした…。逆に、登りは楽しいので。クサリ場を抜けると視界が開け、山頂も見えてきます。
ここからは楽しい稜線歩きです!剣ヶ峰山へ続く尾根、赤城山や皇海山、越後の山々に囲まれた山歩き。と言ってもまだ経験の浅い私ではどれがどの山か分かりません。登ったことのある赤城山だけは何となく「そうかも」と思えたものの、他の山はアプリで確認!「AR山ナビ」というアプリを使用しています。(ただ、明確にわかる山がないと正しい山名が表示されているかも分からないため、まだ使いこなせていません…。アプリに関しては、AR山ナビ -日本の山16000-| スマホアプリ 公式サイトを参照してください。)
沖武尊の山頂とその付近には、それほど広くはありませんが休憩できるスペースはあります。私は山頂から数m下ったあたりに腰を下ろして昼食をとりました。
その後、剣ヶ峰山へ歩きます。とても気持ちの良い道で回りの山々を眺めたり沖武尊を振り返ったりしつつ歩きました。また、峰々の連なりもきれいです。
山道はぬかるんでいるところが多く、滑らないように慎重に歩きます。下りは、木の根、ロープ場もぬかるんでおり、気を使いました。武尊沢からしばらく歩くと林道に出ます。そこからが長い…。落ち葉が積もっていたので、そこをシャカシャカ踏みながら帰りました。
一日中晴天で、眺めを楽しみながらの稜線歩き、本当に気持ちのよい山行で、下山後のすがすがしさが最高でした。(おわり)