【Day44】三ツ峠山 2024年の初登山 富士山の大パノラマ
登山日:2024年2月3日(土)
2024年、最初に登ったのは三ツ峠山です。富士山の雪化粧を どアップで! また、登山道でお会いした方に聞いたのですが、富士山以外にもこの山でなければ見られない景色が数多くあるそうです。次はそれを見に来なければ!
今回の三ツ峠山は、前から登りたかった山、前日まで調べた結果、表登山道には雪はなく、裏側や山頂に少し残っている程度で当日の天気もよい、ということで決めました。私はまだ雪山登山の経験がなく、装備もチェーンスパイクしか持っていないので、この時期の山選びには慎重を期します。低山であってもチェーンスパイクでは危険な斜面があったり、晴れの日が続いても登山道は雪で滑りやすかったり、油断は禁物です。
登山はひと月半ぶりなので、ウォーミングアップをかねて登山口から少し離れたグリーンセンターに車をとめてスタート。西桂からの表登山道を歩きます。グリーンセンターの駐車場からは三ツ峠山がよく見えます。快晴の土曜日、朝の気温は-5度。ゆっくり歩き始めます!
三ツ峠山の情報
富士山の北東、河口湖の近くに位置し、標高は1,785m(開運山)です。山のグレーディングを見ると、裏登山道(金ヶ窪沢登山口からのルート)が2A。裏登山道の標準タイムが往復で3時間10分に対し、表登山道をグリーンセンターから往復すると標準タイム5時間50分なので、初級者向けですが体力がいります。
三ツ峠の名前の由来には、二説あるそうです。「木無山、御巣鷹山、開運山の三つの尖峰で三ツ峠」が一説、もう一説が開運山の三つの尖峰。(木無山の山頂の標識には「御巣鷹山、開運山と三山あわせて三ツ峠」と書かれています)。西桂の地元の方とお話することができ、その方によると「もともとは、開運山の3つのピークで三ツ峠と呼んでいたのだが、ここ20,30年で変わってしまった」とのこと。また、山頂で会った方も同じようなことを話していました。確かに、西桂の麓から眺めると後者に一票、という気になります。地元愛を感じるお話でした。
駐車場
三ツ峠グリーンセンター
料金:無料
収容台数:30台以上
設備等:フットサル場横にトイレあります(冬季は閉鎖)。
さくら公園駐車場
料金:無料
収容台数:20台程度
設備等:三ツ峠山のモニュメントのようなトイレがあります。『ヤマノススメ』に出てきましたね。冬季は多目的トイレのみ使用可。
憩いの森公園
料金:無料
収容台数:30台程度
設備等:トイレあり
この3か所以外にも、さらに奥に車をとめられるスペースがありました。全体としてとめられる台数は多そうです。
トイレ
憩いの森公園のトイレを過ぎると、表登山道には山頂までトイレはありません。四季楽園と三ツ峠山荘で借りることができます。使用料は200円でした。山頂に公衆トイレがあり、同じく使用料は200円です。ただし、冬季は閉鎖中。
三ツ峠山が登場する本
『ヤマノススメ』第2巻
三ツ峠山はこのマンガで知りました。主人公のあおいに富士山を見せたいひなたが誘って、あおいが初めて本格登山に挑戦する話です。この中で、富士山の大パノラマが素晴らしい、とあったので登りたいと思っていました。ちなみに、さくら公園にある三ツ峠山の形をしたトイレは、マンガでなくアニメのほうに登場します。
『ヤマノススメ』は、初心者にとって役立つ情報がたくさん書いてあり、登山を始めた頃の私には教科書的存在でした。
「蛍合戦」(『井伏鱒二 文集2 旅の出会い』に収録)
1939年(昭和14年)に発表された井伏鱒二の随筆です。わずか数ページの作品ですが、この中で、三ツ峠山の頂上で何万匹もの蛍が舞う様子が描かれています。
実際、蛍合戦に描かれているような数ではないものの、今でも梅雨明け頃から山頂で見ることができるそうです。ヒメボタルという陸生の蛍で日本固有種。蛍を見るために山荘に泊まる人は少ないようで、ゆっくり見られるそうです。真っ暗な山頂で舞う蛍の光、ぜひとも、蛍の季節にまた来たい!
ルート
三ツ峠グリーンセンターからスタート、登山口まで2kmくらい歩きます。
山頂からは、開運山→御巣鷹山→木無山の順に回り、三ツ峠山荘で昼食、ふたたび表登山道を歩いて下山しました。表登山道では、達磨石やお地蔵さんなど、信仰の歴史に触れることができます。
山行記録
7時前にグリーンセンター駐車場に到着、7時に西桂町の防災無線が聞こえました。曲は「恋はみずいろ」、すがすがしい出だしです。駐車場からフットサル場→さくら公園→憩いの森公園と車道を歩きます。憩いの森公園からさらにしばらく歩くと達磨石に到着。この石碑は、水難防止の願いを込めて建てられたそう。
山道に入りしばらく樹林帯を歩きます。視界が開け「股のぞき」とともに富士山登場!ここからは、富士山に見守られながら歩きます。また、様々な史跡を見ることができます(詳しくは西桂町のホームページを参照)。
その後、神鈴権現を過ぎると屏風岩が見えてきます。見上げると足がすくむ… 屏風岩からしばらく行くと、四季楽園と三ツ峠山荘の二手に向かう分岐点があり、山頂はもうすぐです。四季楽園は、個室もお風呂もある山小屋で、トイレをお借りしましたが、普通の旅館のような雰囲気でした。三ツ峠山荘では、昼食に「きんぴら鴨そば」をいただきました。富士山を望むテラスで温かいおそば、最高です! 山の上では、富士山から南アルプスまで、最高の眺望、ずっと見ていたい…
最後にパノラマで撮ってみました。
下山後のお楽しみ …
日帰り入浴:三ツ峠グリーンセンター
三ツ峠グリーンセンターに日帰り入浴できるお風呂があります。温泉ではありませんが、三ツ峠からの湧き水を使用したお風呂だそうで、露天風呂、薬草風呂もありました。土曜の15時でお客さんは数人程度、のんびりできました。四季楽園で売っていた登山バッジがここでも買えます。入浴・食事・ビールがセットになった「登山パック(1750円)」が魅力的!! でも車なので泣く泣く断念… グリーンセンターは登山口からの帰路にあるのでおすすめです。
登山バッジ
四季楽園の1種類、三ツ峠山荘に3種類売っています。四季楽園のバッジは三ツ峠グリーンセンターでも購入できます。